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名刺のデザインは、かなり限られたスペースの中で行わなければなりません。

 

適当に文字や写真やロゴを配置しただけでは、

しっくりくるデザインにはならないでしょう。

 

前回、デザインをする上で、

適切に情報を伝えられるように 「レイアウト」「文字」「図・イラスト・写真」「色」を調整する必要がある

と言いました。

 

前回記事 「名刺をつくる上で最低限おさえておきたい3つのポイント」    

 

今回は、「レイアウト」について 具体的に考えていきましょう。

 

まず、レイアウトという言葉の意味を辞書で確認すると、以下のようになります。  

 

配置。配列。
印刷で、紙面の仕上がりの形を考えて、文字・図・写真などを所定の範囲内に効果的に配置すること。割り付け。「ページ―」
洋裁で、布地の上に型紙を配列して裁断を見積もること。
建築で、建物の配置、あるいは内部の部屋などの配置を決めること。
 

 

デザインでのレイアウトは、2の意味がピッタリです。

効果的に配置するには、 「余白量」「揃え」「主役明示」「ジャンプ率」に注意する必要があります。

一つずつ見ていきましょう。

 

■1.「余白量」−余白を制するものはデザインを制す

 

デザインにおいて、余白の処理は非常に重要です。

「余白=何もないスペース」ですが、何もないスペースに意味を持たせる方法があります。

 

 ・四辺の余白を増やして版面率の調整に使う

 

版面率とは、紙面に対してどれだけ文字や写真などの「ガラ」が入っているかの割合です。

基本的に版面率の大小でこのような効果が出ます。

 

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版面率の効果を知ることで、印象を調整することができます。

 

・周りに余白を作ることで主役を目立たせる

 

周りに何もないところにポツンと物があると目立ちます。

強調したい部分の周りに適度な余白をつくることで、その部分を際立たせることができます。   layout-3

 

■2.「揃え」−揃えられる所は極力揃える

 

  全てのデザインに共通して言えることですが、

揃えられる所は揃えないより揃えた方がスッキリして見えます。

揃える基準で「左揃え」「右揃え」「左右揃え」「中央揃え」があります。

 

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ちなみに、整列としての揃えだけでなく、デザインルールとしての揃えがはっきりしていると

見る側にとって親切な良いデザインになります。 

 

■3.「主役明示」−強調されている所がどこなのか分かりやすく

 

主役=強調したい部分は名前なのか、会社名なのか

それがしっかりと強調され、誰が見ても分かるようになっているか。

 

良いデザインは、意識しなくても主役がすぐ目に入るようになっています。

 

主役を明示する場合、

 

・前述の余白量の調整 ・他の要素と比べて大きくする

・他の要素と比べて太くする

・色を変更する

・書体を変更する

・周りに装飾を追加する   等の工夫をこらして調整します。

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 但し、主役が悪い方向に目立って、全体の雰囲気を壊さないように注意が必要です。    

 

■4.「ジャンプ率」−全体の印象をより左右する

 

  ジャンプ率とは、誌面の本文と最も大きな見出しの文字との大きさとの拡大倍率差のことで、ここでは単純に最も小さい文字と大きな文字との大小差という意味です。

主役明示の手段の一つですが、全体の雰囲気をつくるのに有効です。

 

ジャンプ率が大きいとインパクトが増して元気な感じを出せますし、

ジャンプ率が小さいと上品で落ち着いた感じを出せます。

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ここでも、全体の雰囲気を壊さないように注意が必要です。      

 

■レイアウトが確定してからもデザインは続きます

 

レイアウトで、ある程度の「デザインの方向性」をつくる事が可能です。

あとは、残りの「文字」「図・イラスト・写真」「色」とのバランスを取って、

内容にふさわしい様式に仕上げます。

 

名刺を自作される際には、

自分のどの部分を強調したいかを考えて整理し、

レイアウトからはじめてみることをオススメいたします。

 

長くなりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。